いつも一人だった・・・。
兄弟たちも俺を恐れ、
父には幾度となく暗殺者を差し向けられ、
もう、本当に一人だと思った。
が現れるまでは・・・・。
心の壁
木の葉の里の中忍・は砂隠れの里に来ていた。
やっと合格した中忍の初めての任務。
今度木の葉の里と砂隠れの里は親睦会をやるらしく、そのお使いだ。
現在里の長がいない砂の里は色々と大変らしく、
今日到着したは里の用意してくれた部屋に閉じこもっている。
「あー・・・・退屈・・・。」
は窓の外を見た。
さっきから砂嵐の如く砂が舞っている。
「初めての単独任務なんだけどなぁ・・・。
これじゃ遊びにいけないじゃん・・・・。」
かれこれ31回目のため息を付いた。
ドアがノックされた。
「どうぞ。」
返事をすると女の人が入ってきた。
「お食事をお持ちしました。」
「あ、ありがとうございます。」
「すいません。」
突然女性は謝った。
「え?」
「この里は風が強い上に乾燥してまして、1日のうちの半分以上が砂嵐なんです。
本当ならどこか観光でもしていただくところなんでしょうが・・・。」
女性は申し訳ないように笑った。
・・・外まで声、聞こえてたかな・・・・?
の顔が赤くなる。
「あ、でも・・・・。」
女性は何か思いついたようだ。
「夜になると、なぜか風が止むんです。
夜だから営業しているお店はないかもしれませんが、
ずっと部屋にいるよりはいいんじゃないですか?」
にっこりと笑った。
「じゃあ、夜になったらちょっとお散歩がてら行ってみます!」
の笑顔に女性は笑って部屋を出た。
「よーし!夜の探索のためにしっかり食うぞ!!!」
は運ばれた食事に手をつけた。
時計は9時を指していた。
「・・・そろそろ平気・・・かな?」
窓から外の様子を伺うと、ウソのように風が止んでいた。
「よっしゃぁぁぁぁぁ!でかけるぞぉ!」
は何も持たずに部屋から出た。
静寂・・・・。
そんな言葉がぴったりの町並み。
木の葉の里とは正反対だ。
1歩踏み出すと砂が鳴る。
「月が・・・きれい・・・・。」
空に浮かぶ満月に見とれる。
「・・・・よし。」
は走り出し、町を抜けた。
どこまでも広がる砂と岩。
ひときわ大きな岩に飛び上り登っていく。
「いやぁぁぁぁ!絶景!!」
は満足そうに笑った。
月に照らされたどこまでも続く砂と岩の塔。
遠くに町が見える。
「すんごぉぉぉぉぉい!」
感激の声しかあがらない。
「・・・・・うるさい・・・・。」
ふいにどこかからか声がした。
「・・・・?」
は辺りを見渡す。
「・・・・お化け?」
は体をぶるっと振るわれた。
「・・・・誰がお化けだ・・・。」
また声がする。
「・・・・上?」
上から聞こえた気がする。
はよじ登ってみた。
「さっきからうるさいんだよ・・・。」
男の子が座っていた。
私より・・・年下・・・かな・・・・。
はそろそろとその男の子に近づいた。
「それ以上近づくな。」
5メートルぐらいのところでストップをかけられた。
「こんにちわ。」
「・・・・。」
返事はない。
「私、 。
今日木の葉の里から来たの。
君の名前は?」
「・・・・・・。」
返事はない。
「ちょっと!こっちが挨拶してるんだからちゃんと挨拶してよね!」
はぷりぷり怒り始めた。
「・・・・・・お前、俺が怖くないのか?」
「は?」
「この里のやつ等は俺を恐れる。」
「・・・・・なんで?」
「・・・・・俺の中に・・・化け物がいるから・・・・。」
男の子は体を抱きしめた。
「・・・・・・・なんかよくわからないけど・・・。」
はその場にちょこん・・・と座った。
「私は全然怖くないよ?
だって、今目の前にいるのは普通の男の子だよ。」
にっこりと笑った。
「・・・・・!」
男の子は驚いている。
「俺は・・・生まれたときに父親によって砂の化け物を体の中に入れられた・・・。
それからは・・・・。」
男の子はその辺に転がっていた小枝をつかみ、腕に突き刺そうとした。
「・・・・・!」
は目を閉じる。
が、聞こえるのは砂の流れる音。
そっと眼を開けると、そこには赤い血はなく代わりに砂があった。
「・・・・体に傷を付けようとするとこうやって砂が自動で守ってくれる・・・。」
男の子は小枝を捨てた。
「・・・・それに、俺の意思に反応して思い通りに動く。」
男の子を守っていた砂は小枝を拾い、に渡した。
「・・・・・父親にも何回も暗殺されかかった。」
「・・・・・・!」
「だから・・・みんな俺を恐れて誰も近寄ろうとはしない。
お前も・・・俺が怖かったら・・・消えろ。」
男の子はをチラッと見ると背を向けた。
まるでが立ち去るのを見たくないと言わんばかりに・・・。
「言ったでしょ?」
は呆れている。
「私は君なんか怖くないよ。」
「・・・・!」
「だから・・・こっち向いて?一緒にこの絶景を見ようよ。」
恐る恐る振り返る男の子にはもう一度にっこり微笑んだ。
「・・・この距離で話してるのって変だから・・・もう少し近づいていい?」
の言葉に男の子はビクッと反応したが小さく頷いた。
と男の子の距離は3メートル。
「私ね、こう見えとも中忍なんだよね。」
「・・・・・。」
「なんで忍びになったかって言うと、里を守りたいから・・・。
里には・・・私の大切な人がいっぱいいるの。
もちろん、その人たちも忍びで、里のために任務についてる。」
は空を見上げた。
「・・・・上忍になると・・・・それこそ命をかけて・・・ってのが多い。
でも、みんな堂々と胸を張ってその任務を受けるんだ。
なんでか分かる?」
「・・・・・・・。」
「任務の振り分けって、里の一番えらい人が忍びの性格や性質を見抜いて、
その任務に最も適した忍びに任務を頼むのよ。
だから、もし断ったら他の・・・その任務と相性の悪い忍びが抜擢されるかもしれない。
そうなったら、もしかしたら最悪の事態になりかねないでしょ?
だから、火影さまの判断にほとんどは従う。
それが最善の方法だから。
里の忍びは里と、里に住む人たちがとっても大切なのよ・・・。」
「・・・・・・・。」
「君、この里に住んでる人、好き?」
は男の子の顔を覗き込んだ。
「・・・・・分からない。」
男の子は遠くを見た。
「俺は自分の存在理由が・・・・分からないから・・・。
ここにいていいのか・・・・分からない。
それまでは・・・・人を殺すことに生きがいを感じていた。
だが・・・それも違うということに気付いた・・・。
そうしたら・・・・自分の存在価値が・・・分からない・・・。
必要とされているのか・・・・。
だから、俺はここにいなくてもいいし・・・。」
「じゃあ、なんでここにいるの?」
「・・・・この眺めが好きだから。」
男の子は遠く広がる砂と岩の景色を食い入るように眺めた。
「・・・・・じゃあ、君は里が好きなんだよ。」
は微笑んだ。
「この景色の一部に里がある。と、いうことは里が好きなんだよ。
君はこの景色が好きだからここにいる。
この景色を好きな人がいるから、この景色は守られている。
だから・・・・この景色のためにも、君は存在していかなきゃいけない。
君はここを守らなきゃいけない。」
「・・・・こじつけじゃないのか?」
「あ、ばれた?」
ちらっと見た男の子には舌をペロッと出した。
「でも、人の存在理由って、自分で考えたり他人に求めたりするもんじゃないよ。
生きてるうちにささいなことで生まれるんじゃないかな・・・って私は思う。
だから、君は君のままでいていいんじゃないの?」
「・・・・・・。」
「少なくとも・・・・私は今、ここに君がいてくれたことに感謝してる。」
「・・・・!」
男の子はを驚いた顔で見ている。
「だって・・・こんなにきれいな景色を一緒に共感できることができたもん。」
「・・・・・ありがとう・・・・。」
男の子はうつむいた。
「いえいえ。」
は笑った。
「あ、私勝手に部屋を飛び出してきたんだ!」
は思い出して立ち上がった。
「やば!心配してないかなぁ・・・。」
の足が一歩前に出た。
「・・・・・・!」
途端に目の前が砂で覆われた。
「・・・・・これは君の意思?それとも自動?」
振り返ると男の子がを見ていた。
「・・・・・あ・・・・・。」
男の子は視線を泳がせた。
「・・・・・もう少ししたら・・・・夜明けだ。
夜とはまた違った景色が・・・・・見れるから・・・・・。」
うつむきボソボソ呟く。
「・・・・うん。」
は再び男の子の隣に座った。
その距離、2メートル。
「・・・・・君は全然怖くないよ。」
「・・・・・?」
「砂が守ってくれるから、眼に見える傷はつかないかもしれない。
でも、心は自分で守るしかない。
それを教えてくれる人があまりにもいなかったから・・・・。
自分の心を守る方法を間違えちゃったんだよね。
君は・・・・本当は繊細で優しい人のはずだよ。」
は男の子ににっこり微笑んだ。
男の子の顔がほんのり赤くなった気がした。
「・・・・あ・・・・・。」
の視線が遠くにいく。
「・・・・・・夜明けだ。」
男の子の声が少しうれしそうに聞こえた。
ほんのり顔を出した朝日が殺風景だった砂と岩を照らし、砂と岩はそれを反射していた。
「・・・・きれい・・・・・。すごいよ・・・・。」
自然との目に涙が浮かぶ。
「・・・・なぜ・・・・泣く・・・・?」
男の子は戸惑っていた。
「ふふ・・・・私って感激屋だから、感激すると涙が出ちゃうの。」
はポシェットの中のハンカチを探す。
が、ポシェット自体、ない。
仕方なく袖で拭こうとし、男の子と眼が合う。
「・・・・・・・。」
男の子の手を伸び、の頬を触れようとした。
が、砂が現れる。
「・・・・・。」
男の子は手を引いた。
「・・・・・すまなかった。」
男の子の小さな声。
「・・・・こっち向いて?」
が今度は手をのばした。
と男の子の間に砂の壁が現れる。
その壁をそっ・・・・と触れた。
「これは・・・・眼に見える壁・・・。
だけど・・・・本当は・・・これは君の心を守るための心の壁なのかもね・・・・。
本人しか壊せない・・・心の壁。」
は砂の壁を優しく撫でている。
男の子は半分だけ見えるの顔をじ・・・と見ていた。
「・・・・・いつか・・・・この中に入れる人が現れるといいね。」
そう言って、は目を閉じて砂の壁にキスをした。
「・・・・・・!」
男の子の顔が一気に赤くなり、顔を景色に向けた。。
も男の子の反応を見てくすくす笑い、砂の壁にもたれながら視線を景色に向けた。
「・・・・きれい・・・・だね。」
「・・・・あぁ・・・。」
それ以上、言葉はいらなかった。
もうすっかり太陽は顔を出し、風が吹き始めている。
「・・・・風が出てきた。そろそろ戻るか?」
男の子は壁の壁の向こうにいるを見た。
「・・・・・。」
返事が無い。
立ち上がって向こう側を見ると、は寝息を立てて寝ていた。
時間はもう5時。
「・・・・・ふっ。」
男の子は優しく微笑んだ。
「ん・・・・。」
移動している感覚を体が感じうっすらと眼を開ける。
目の前に男の子の顔がある。
男の子はに気付いてない。
あー・・・・そんな顔も・・・できるんじゃない・・・・。
その顔をみたら・・・・みんな・・・・君を好きになるよ・・・。
男の子の優しい顔にほっとし、再び眼を閉じた。
は使者としての任務を終了させ、木の葉の里に戻る準備をしていた。
「・・・・・?」
ベッドのサイドボードに何かが置いてある。
「・・・・これ・・・。」
小さなガラス瓶の中に砂が入っていた。
「・・・・・名前ぐらい・・・教えてくれてもいいのにな・・・。」
は微笑み、その瓶をかばんにしまった。
あれから半年が過ぎた。
親睦会の準備は順調に進み、今日から3日間開催されることとなった。
自然と里の中も賑わい、また警備も厳重になる。
親睦会に出れるのは里の忍びたち。
全員が一斉に出ることは危険なので警備は交代制。
は初日の警備に当たった。
砂の里の忍びたちも全員は来れないだろうがそれでもかなりの人数が来た。
「、何かあったの?」
と一緒に警備に当たっていた紅が呟いた。
「え?なんで?」
は元気に紅を見た。
「・・・砂の里から帰ってきてから・・・なんか元気すぎて・・・。」
「元気ならいいじゃん!」
「そうだけど・・・。」
紅が何かを言おうとしたときにどこからか笛の音がした。
「あ、お昼だ!じゃ、1時間後に待機所に迎えに行くね!」
「あ、!」
呼び止める紅を無視しては足早に走っていった。
街を一望できる丘で一人空しくお弁当を広げる。
この景色も・・・・あの子の見せてあげたいな・・・。
砂の国で出会った男の子の顔を思い出す。
ポシェットから小さなガラス瓶を取り出した。
「・・・・・元気に・・・してるかな・・・。」
中の砂をサラサラ振ってみる。
手を止めると砂も止まる。
「・・・・・会いたいなぁ・・・・。」
ガラス瓶を握り締めた。
と、握り締めた手に変な感触がした。
「・・・・・?」
手を開いてみると、中に入っている砂が揺らしてもいないのに勝手にぐるぐる回転している。
「・・・え?なに・・・これ・・・・・。」
はあたふたと慌てる。
「きゃっ!」
瓶は粉々に割れ、砂が飛び散ってしまった。
「・・・・・折角あの子からもらった砂だったのに・・・。」
急激に凹む。
「・・・・・・!」
凹んでいても、さすがは中忍。
背後に気配を感じる。
敵か・・・・・?
はそっ・・・・とクナイを2本取り出した。
そして威嚇のつもりで背後の気配に投げつけた。
が・・・・。
「へ・・・・・?」
クナイは砂の壁によって無残にも地面に落ちた。
「前に言っただろ。」
砂の壁が徐々に崩れる。
「俺に傷はつけられないって。」
「・・・・・!」
中からあの男の子が出てきた。
「君は・・・・。」
「俺も砂の里の忍びだからな。今日の親睦会に出席しろってテマリがうるさくて・・・。」
男の子は少し顔を赤くしている。
少し、髪が伸びた・・・・?
背も・・・大きくなってる・・・・。
は目に涙をためた。
「お、おい!」
男の子は前と同じように戸惑っている。
「感激屋は健在のようだな。」
「・・・・!覚えててくれたんだ・・・・・?」
「・・・・あぁ・・・・。」
男の子はそっと手をのばす。
はじっと待っている。
男の子の指先が震えている。
きっと砂を押さえつけているのだろう。
少しずつ・・・・少しずつ指が近づく。
そして・・・・。
「・・・・・やっと触れられた。」
男の子はほっとしたような顔をした。
そのままの頬を流れる涙を拭いた。
「・・・・私も・・・あのときからずっと・・・・触れて欲しかった・・・。」
の目に新たな涙が流れる。
「・・・・。」
男の子は戸惑ったように・・・・顔を近寄せる。
はそっと目を閉じる。
一瞬だけ触れる唇。
「・・・・・これで・・・は俺のモノだからな!」
すぐに顔を離し、耳まで真っ赤にしている男の子。
「・・・・ん・・・・。」
は幸せそうにうなずいた。
「ねぇ・・・・?」
離れようとする男の子の服をちょん・・・・と引っ張る。
「君の・・・・名前、教えて?」
「・・・・・・。」
「私は・・・君のこと、なんて呼べばいい?」
「・・・・・我愛羅。」
我愛羅は再びの頬に触れた。
砂が二人を包み込む。
「・・・・・我愛羅。」
が呟いたとき、我愛羅はを抱き寄せ砂は二人を包み込み二人を周りから隔離した。
「おーい!テマリとカンクロウ!」
遠くからナルトか二人を呼び止めた。
「久しぶりだってばよ!」
ナルトが駆け寄ってきた。
「あんたもね。」
「我愛羅は?」
「行方不明じゃん。」
カンクロウがぶすっと呟く。
「行方不明って・・・!アイツ、大丈夫なのかよ!」
ナルトは昔の我愛羅を思い出す。
「あー・・・それは大丈夫だと思うよ。」
「へ?」
「我愛羅、変わったから。」
「ほ?」
「なんにせよ、今の我愛羅は昔の我愛羅と全然違うんだよ。」
「へー・・・。」
ナルトはなんとなく返事をする。
「我愛羅のやつ、自分でここに来たいって言い出したくせに、
里に入った瞬間からどっか行きやがって・・・。」
カンクロウがぶつぶつ言っている。
「カンクロウのヤツ、最近我愛羅がかわいくてしょうがないんだ。
我愛羅が素直になってきたからね。」
テマリは楽しそうにナルトにこっそり呟く。
「本当は今日も私たちは来ないはずだったんだけど、
我愛羅がどーーーーーーーしても行きたいって駄々をこねるもんだから、
カンクロウも一緒に上忍に頼み込んでてさ・・・。おもしろかったぞー♪」
テマリは本当に楽しそうだ。
「・・・・駄々をこねるって・・・・。
我愛羅、そんなに変わったのか?」
ナルトには想像できてないらしい。
「おぉ、今の我愛羅を見たら、絶対お前、びっくりして腰抜かすぞ。」
「んなばかなぁ・・・!」
笑ったナルトの視界のはじに、我愛羅がうつった。
「あ、我愛羅!おー・・・・・・・いぃ!!!」
ナルトは腰を抜かした。
我愛羅は中忍の女の子と楽しそうに笑っている。
「ほーら、抜かした。」
テマリはニシシ・・・と笑った。
「我愛羅のヤツ・・・俺たちと一緒にいるより女を取るのか・・・!」
カンクロウが地団駄を踏んでいる。
「・・・そりゃあ・・・兄貴と一緒にいるより女と一緒にいたほうが楽しい年頃だろ。」
テマリが呆れている。
「我愛羅ぁぁぁぁぁぁぁ!」
テマリの言葉はカンクロウには届いてなかったらしく、我愛羅めがけて走っていく。
カンクロウに気付いた我愛羅は女の子の手を引いてカンクロウから逃げ出した。
「・・・・・・カンクロウも・・・・変わったね・・・・。」
ナルトは地面に座ったまま硬直している。
「だろ?でも、これが本来の私たち兄弟の姿なのかもしれないな・・・。」
テマリはうれしそうに逃げる我愛羅と追いかけるカンクロウを見つめた。
「・・・・テマリも変わったってばよ。」
ナルトはテマリを見上げて笑った。
「そうかい?」
「うん、笑うようになった。」
「ははっ!確かに!」
テマリとナルトは声を上げて笑った。
