かわいくて かわいくて たまらない



いじけると ぷくって膨らむ頬



照れると 真っ赤になる頬



何にでも感動できて 涙もろい瞳



何にでも興味をしめして キラキラ光る瞳



そして、何よりも優しい優しく 愛しい瞳







あぁ   こんなにも君が愛しいなんて















































かわいい彼女


















































1週間の任務が終わった。



「なんか拍子抜けっすね。」

「んー・・・?」

「俺とカカシさんに依頼してくるってぐらいだからどんな任務かと思ってれば・・・。」

「大名の娘の護衛・・・。」



今回はゲンマと二人。

まぁ・・・特別上忍と上忍のペアで行う任務だから、危険って言えば危険・・・だった。

でも、俺にしてみれば余裕だったかな。



「護衛・・・と言うより・・・子守ですよ、あれは。」

「まぁね。敵も大したことなかったし。」



これだったらナルトたちでもよかったと思う。

今はその帰り道。



「早く帰りてぇ・・。」

「そーだねぇ・・・・。」



ゲンマの言葉に里で待つかわいい彼女を思い出す。



「あ、ゲンマ。ちょっと待って。」

「ん?なんすか?」



ゲンマの返事を待たずに目に留まった店に入っていく。



「ちょっ・・・!!カカシさん!!」



スタスタとその店に入っていく俺の後ろをゲンマが慌ててついてくる。

そんなゲンマはほっといて。

俺は店頭に並べられていたかわいいキーホルダーを眺める。



「・・・・またっすか?」

「んー・・・どれがいいと思う?」

「さっきも買ってたじゃないっすか・・・。」

「さっきはさっき。今は今。ねぇ、どれがいいと思う?」

「どれも同じじゃないっすかぁ?」

「えー?違うよぉ。」



適当に応えるゲンマを軽く睨んでどれがいいか悩み始める。



























「はぁ・・・。」



ご機嫌で歩く俺の隣でゲンマが大きなため息をついた。



「どーしたの?」

「カカシさんが変わった・・・。」

「そぉ?」

「そーですよ!!」

「そーかなぁ。」

「今までのカカシさんは俺の憧れ・・いや、目指すべき理想だった!!

 強く、クールで、ちょっとワルっぽくて、女からキャーキャー言われてたのに・・・。

 アイツと出会ってからと言うものの・・・・。」



はぁ・・・・と聞こえるため息。



「強いのは相変わらずだけど、ワルっぽさが無くなっちまって・・・。

 例えるなら炭酸の抜けた炭酸飲料っすよ・・・。」

「随分言ってくれるじゃないの。」

「言い寄ってくる女は全部切っちまうし・・・もったいねぇ・・・・。」

「いーの。俺にはがいればそれだけで♪」



の名をつぶやくと自然と顔がほころぶ。















俺の大切な人。



かわいい人。



もぉ、さえいればそれでいい。













「でも、なんでなんすか?」

「ん?」

って確かにかわいい顔はしてますけど・・・。

 そんなに目立つ顔立ちってワケじゃないし、スタイルだって普通じゃないっすか。

 ましてや一般人で忍びのことは何も分かってない。

 性格だってぽや〜んとしてるし・・・。

 一緒にいてイライラするっつーか・・・・イテテテテテテテッ!!!」

「あ、ごめんね?の悪口を言うヤツには容赦しないから、俺。」



ゲンマにヘッドロックをして腕を締め付ける・



のどこがそんなにいいんですか?不思議でしょうがないっすよ。」

「俺に紹介してくれたのはゲンマ、君でしょ?」












そう。

を俺に紹介してくれたのはゲンマ。

まぁ、紹介・・・と言うか、俺とゲンマが一緒にいたときに偶然が通りかかって・・・。

ゲンマの幼馴染らしくゲンマに話しかけてきて。






















まぁ、一目惚れってやつですね。























火影様に提出する報告書をゲンマに押し付けて、俺はそのままの家に向かった。

チャイムを鳴らす。


「はーい。」


中からパタパタと走ってくる気配がする。


「ウキャッ・・・!!!」

っ!!」


突然聞こえた悲鳴に慌ててドアを開ける。


「大丈夫?」


ドアの向こうでは玄関に倒れているがいた。


「あ、カカシ・・・。」


はぶつけたらしい膝を擦りながら涙眼で見上げる。


「任務、お疲れ様。」

「うん。ただいま。膝、見せて?」


の前にしゃがみ、膝を見る。

あー・・・これは痣になるなぁ・・・痛そうだ。


「痛い?」

「平気。いつものことだし。」


笑顔で立ち上がる


「いつも言ってるでしょ?ちゃんと前と下を見なさいって。」

「そんな小さな子供みたいに言わないでよねぇ。」


ちょっと頬を膨らましながら俺に手を差し伸べた。

その手に捉まって俺も立ち上がる。





いつものようにの部屋のソファに座り、の入れてくれるお茶を待つ。


「どぉぞ。」

「ん、ありがと。」


差し出されたお茶を一口飲んでから、ポーチから大漁のお土産を出す。


「どーしたの?こんなに・・・。」

「いやぁ・・・のこと考えてたらついつい買っちゃって・・・。」

「初孫にプレゼントをあげたいおじいちゃんみたい。」

「孫って・・・・。」

「冗談よ。開けていい?」

「どーぞ。」


コロコロと鈴が鳴っているように笑いながら、紙袋を開けていく。


「あ、かわいぃ♪」

「それは1日目に買った。」

「あ!このしおり、きれい!」

「それは2日目に。」

「このピアス、いいねぇ!」

「それは3日目に。」

「・・・・・。」

「こっちは4日目に買って、そっちは・・・・。」

「・・・・・・。」

「ん?どーしたの?」


気付けば黙ってまじまじと俺を見ている


「カカシ・・・・1つ聞いていい?」

「ん?」

「・・・・ちゃんと任務・・・終わらせてきたの?」

「そりゃ当然でしょ。」

「こんなに毎日お土産買ってきて・・・・。」

「任務の合間に・・・だよ。安心してよ。それとも・・・いらなかった?」


ちょっと拗ねたような顔をしてみる。


「ううん。うれしい。」


満開の笑顔で応えてくれる。


「このお土産の数だけ私のことを考えてくれてるってことでしょ?うれしいな・・・。」

「こらこら。そんなことで泣かないの。」


うれしくて感動して泣きそうになっている

体を引き寄せてそっと抱きしめる。

そのまま口付ける。
















付き合って半年もたつのに。



何回もキスもしてるのに。



何回も抱き合っているのに。



はまるで初めてのキスのように全身で緊張している。













「・・・んもぉ・・・・。」


唇を離した途端、呟く


「・・・何?」

「いきなり・・・しないでよ。」

「なんで?」

「びっくりするじゃん・・・・。」

「びっくりさせたいんだもん。」

「カカシの・・・バカ・・・・。」


はクスッと笑って俺に体を預けてきた。


「ねぇ・・・カカシ。」

「ん?」

「私のこと、いっぱい考えてくれてるのってすごくうれしい。」

「うん。」

「こうやってお土産買ってきてくれるのもうれしい。」

「うん。」

「だけど・・・。」

「だけど?」

「私にとって、一番のお土産はカカシなんだよ?」

「俺?」

「そう。カカシが無事に帰ってきてくれることが・・・一番のお土産。」

「・・・うん。」

「私は何も分からない一般人だけど、忍びがどれだけ大変で危険なのかは・・・。

 ゲンちゃんの家を見てきたから・・・分かってる。」

「ゲンちゃん・・・・。」

「だから、任務に行ってる間は・・・私のこと、忘れていいから・・・。

 任務に集中してほしいの。」

「・・・うん。」

「どんなに高価で貴重なお土産をもらったとしても、

 カカシに何かあったら・・・・・うれしくないよ。」

「そーだね。」



背中に回された腕に力が入る。

微かに・・・震えてる。



「だから・・・。」

「・・・・うん。」

「だから・・・。」

「大丈夫。」



震えているの腕を安心させるように抱きしめる。



「俺は必ずのところに帰ってくるから。」

「絶対?」

「約束するよ。」

「本当?」

「信用・・・ない?」

「信じてる。」



また涙眼になる

その様子から、今回の任務に行っている間どれほど心配してくれていたのかが分かる。

まぁ、いつもと違ってナルトたちとではなく、ゲンマとの任務だったし。

心配しないワケにはいかないと思うけど。



・・・。」



顔を近づけてキスをしようとする。



「あ。」



が突然立ち上がる。



「・・・どーしたの?」



行く宛てを失った顔は不自然なところで変なポーズをしながら止まる。



「今日の夕飯の材料、ないんだ。」

「夕飯・・・。」



俺のキスは夕飯の材料に負けたのか・・・。

微妙にショック・・・。



「どーしたの?」

「・・・いや、なんでもない。」



これが・・・なんだ。

のテンポ。



「よし、一緒に買いに行こう。」

「あ、その前に・・・。」



立ち上がろうとした俺の頭をが抱きかかえた。



「・・・おかえり。カカシ。」

「・・・ただいま、。」



抱きしめられたまま、の香りを吸い込む。

一気に体から疲れが抜けていく。































ゲンマ、これだよ。



俺がにハマってる理由。

おっちょこちょいでハラハラさせられるけど。

一瞬で和ませて、癒してくれるの雰囲気。

今までのどの女も持っていなかった。

「はたけ カカシ」を愛して、癒してくれる。

もう、絶対に手放せない。




























「よし。充電完了。買い物に行こう。」

「充電?」


勢いよく立ち上がった俺を不思議そうに見上げる。


エネルギーを充電したの。」

「それならいくらでも充電していいよ。」


にっこり微笑んで、俺の腕に自分の腕を絡ませる。


「いくら充電しても足りないけどね。」

「そしたらまた充電してあげる。」

「そりゃありがたい。」


二人して玄関に行き、ドアを開ける。


「ちゃんと鍵、閉めてね?」

「あ、鍵忘れた!!」


が慌てて家の中に鍵を取りに戻る。


「ゆっくりでいいよぉ?」

「はぁい。・・・きゃあっ!」


・・・・の悲鳴と同時に派手に何かが落ちる音がする。

こりゃ、帰ってきてから掃除・・・だな。

そんなことを考えながら、一人クスクス笑ってしまう。


















かわいくて かわいくて たまらない



いじけると ぷくって膨らむ頬



照れると 真っ赤になる頬



何にでも感動できて 涙もろい瞳



何にでも興味をしめして キラキラ光る瞳



そして、何よりも優しい優しく 愛しい瞳







あぁ   こんなにも君が愛しいなんて









キリ番7000Hitの蒲公英様のリクエストです。
内容は「天然系のヒロインにベタ惚れのカカシ」でした。
・・・リクエストに沿ってませんね・・・。
蒲公英様!ごめんなさい!
長い間待たせてしまったのに、こんな駄文ですいません!!
本当に申し訳ないですぅぅぅぅ(┰_┰)


BGMは唄い鳥様よりお借りしました。