ねぇ 気付いてる?



そろそろ いいんじゃない?



まだ 分からないの?



まったく・・・しょうがないねぇ










































なぞなぞ











































ある人物を探して街をフラフラしてたらばったり会った。

「あ、カカシィ!!」

「やっ。偶然だね。」

前から元気に走ってくるのは俺が探していた人物。

名前は

同じ上忍。

元気だけが取り得!!みたいな4つ下の女性。

俺は偶然・・・とは口で言ったものの、本当はの行動を前もって予測してここを歩いていた。

会えて当然・・・なんだけどね。

「今日はお休み?」

「んー、たまには息抜きも必要でしょ。は?」

「私も息抜き。」

ニパッて効果音が付いてきそうなぐらいの笑顔。

この笑顔に弱いんだよね・・・・俺。

「息抜き・・・って言いながらも、お互い任務服ってのは・・・・ねぇ・・・。」

「習慣って怖いよね。」

お互いの服を見てくすくす笑う。

「カカシってデートのときもベスト着てきそう。」

「や、さすがに俺もそこまでは・・・・。」

って言うか、彼女いないんだけどね。

と、言うか、彼女にしたい人は目の前に・・・。

「私はデートのときはちゃんと私服着てくれる人と付き合おうっと。」

「・・・・・・・ハハハ・・・・・。」

もう乾いた笑いしか起きませんよ。

「で、これからどっか行くの?」

の今後の予定が気になってちょっと探りを入れる。

「秘密の場所。」

「・・・・ひ・・・みつ・・・?」

「そ。秘密の場所。」

「・・・・ふーん・・・・。」

よし、後を付けて・・・。

「って言ったら、カカシのことだから尾行してきそうだよね。」

・・・・・んー・・・・まぁ・・・・・なんと言うか・・・・。

「一緒に行く?」

覗き込むようなの視線にドキッとした。

いつものような元気印のじゃなくて。

甘い、大人の色気みたいな・・・。

「行こうかな。」

「こっちよ。」

今度は無邪気な笑顔で俺の腕を引っ張る。

「はいはい。」

表情のコロコロ変わるに・・・・ドキドキさせられる自分に・・・・苦笑した。





















































「へぇ、穴場だね。」

「でしょ?」

里から少し離れた森の中を小さな川が流れている。

「家にいるとエアコン付けたくなるけど、ここなら暑さも耐えられるし。」

確かにこの季節となると暑い。

家でのんびりエアコンなんか付けたくなる。

だけど、ここなら森の葉がちょうど日陰をつくり、

風と一緒に川が涼しさを運んできてくれる。

「ここでのんびり昼寝するのだ!!」

「・・・え?」

を振り返ると、サンダルを脱いで足を川の中に入れ、大木に寄りかかった。

「カカシもおいで。」

「はいはい。」

と同じように足を川に入れ、の隣に座った。

「おやすみぃ。」

「おやすみ。」

真昼間からなんつー挨拶をしているのやら・・・。

仕方ない。

『いちゃ・パラ』でも読むかな・・・。









































コツン・・・。



































?」

肩に何かが当たったからを見れば・・・。

「熟睡ですか。」

頭を俺の肩に預けてすやすや眠ってる。

あーあ・・・額には汗がびっしょり・・・。

いくらここが日陰で足を水につけてるからって、やっぱり暑いものは暑い。

の前髪がぺったりと額にくっついてる。

「まったく・・・・しょうがないねー・・・。」

そっと前髪を額からはがしてあげた。

「・・・・ん・・・・・・。」

が身じろぐ。

















の首筋の汗が流れた。
















前髪に触れていた手が・・・・。















まぶた。













頬。













鼻。











唇に移動する。

























・・・・。」



















呼んでも起きない


















俺はの唇に自分の唇を重ねた。

































































「・・・・・・・ん・・・。」

がぼんやりと目を開ける。















「・・・・・。」

「・・・・ん・・・・?」

・・・・?」

「・・・んー・・・・?」

「好きだよ。」

「・・・・んー・・・・。」











コノヤロウ。













もう1回キスしてやる。






































「・・・ん・・・んんっ!!んんんー!!!」

自分が何をされているのか自覚してきたが暴れる。

「起きた?」

「起きたよ!!何してんのよ!!」

が顔を真っ赤にしてびっくりしてる。

「だって人の話、聞いてないんだもん。おしおきしただけでしょ。」

「おしおきって・・・!!!」

「俺にキスされるの、イヤだった?」

「イヤだとかじゃなくて!!びっくりするでしょ!!」

「びっくりしただけ?」

「びっくりしたよ!!」

「イヤじゃなかったの?」

「・・・イヤじゃ・・・なかっ・・・・ん?」

自分の気持ちが見えなくて混乱してる

その様子に・・・・の反応がうれしくて・・・・くすくす笑ってしまう。











ねぇ 気付いてる?



そろそろ いいんじゃない?



まだ 分からないの?



まったく・・・しょうがないねぇ











「もう1回言うけど、俺はのこと好きだよ。」

「・・・・!!」


「もうずっと前からしか見えてないよ。」

「彼女たちは?!」

「彼女たちって・・・・・。んー・・まぁ、いましたけど、全部切った。」

「切ったって・・・・。」

「で、の返事は?」

「返事って・・・・いきなり言われても・・・・。」

「ねぇ、

 もし・・・アスマにキスされたらどーする?」

「ヒゲ、全部抜いてやる。」

「ゲンマだったら?」

「口の中に爪楊枝全部押し込んでやる。」

「ハヤテだったら?」

「咳止めの薬飲ませる。」

「じゃあ・・・俺だったら?」

「・・・・・どうしよう?」

困った顔で助けを求める

「何か反撃したくなるほど・・・イヤではないんでしょ?」

「・・・うん。」

「驚いただけでしょ?」

「うん。」

「それってさ・・・。」

「それって?」

なぞなぞの答えを待つようなワクワクしてる子供のような顔をしてるに、

俺は優しく教えてあげる。











「それって、俺の事、好きなんじゃないの?」









途端にの顔が赤くなる。

「私が・・・カカシ・・・を・・・・。」

「うん、が俺を。」

「・・・・好き・・・・・?」

「うん、好き。」

「・・・・自分のいいように解釈してない?」

「してないよ?あー・・・でも、少しはしてる・・・かな。」

「・・・・・・そっか・・・・。」

が何かを考えてる。

?」

「じゃさ。」

「ん?」

「今度、私服で会おう?」

「私服で?」

「そう、私服で。」

が怒った顔をする。

























「私はデートのときはちゃんと私服着てくれる人と付き合おうっと。」























さっきのとの会話を思い出す。

「了解。」

「遅刻、厳禁だからね。」

「了解。」

2度目の返事と同時にを引き寄せる。

「好きだから、。」

「・・・うん・・・・私も・・・・多分・・・・。」

「多分・・・ですか。」

「・・・・・・・・・・。」

は返事の代わりに・・・・・。

俺の背中に腕をまわした。









































恋愛に鈍感な愛しい人。









大丈夫。







俺が導いてあげるから。







どこへって?







それは・・・・。







お楽しみに・・・・♪









はい、カカシ短編です。
キリ番8888Hitのあみ様よりのリクエスト。
内容は
@天然鈍感のヒロイン⇔カカシ
Aカカシは鈍感ヒロインにイライラ・・・・
Bエロ無しがいいです・・・ちょっとならOK(ぇ
C感動できるものが・・・
と、いうことだったのですが・・・。
ご・ごめんなさい!!!
今回はマジデリクエストに沿ってませんでしたぁぁぁ(┰_┰)
本当に申し訳ございません!!
こんな私でごめんなさい!!
でもでも、これに懲りず、また遊びにきてくださいぃぃぃぃ(┰_┰)





BGMは「唄い鳥」様よりお借りしました。