泣きたい
子供のように何もも囚われずに
ひたすら声を出して
気の済むまで
泣きたい
梅雨
お風呂から上がった後もお互いを求めた。
まるで喉の渇きを潤すように。
無心に相手を求める。
だけど・・・。
カカシは誰を求めているの?
「ごめんね?」
ベッドのフチに座ってカカシが私の頭を撫でた。
「なんで謝るの?」
「少し・・・・強引だったかも。」
「それはそれでいいんじゃない?」
「そぉ?」
「優しいだけだと飽きちゃうでしょ。」
「危ない発言だなぁ。」
カカシがくすくす笑いながらタバコに火をつけた。
「私にもちょうだい。」
カカシの了解を得る前に体を起こしてカカシの手からタバコを奪い取る。
そのままタバコをくわえた。
「めずらしいね。」
「私だってたまには吸いたくなるのよ。」
「そっか・・・。」
しばらくタバコの火を見つめてたカカシが視線をどこかに向けた。
何を見てるの?
聞くだけ野暮。
きっと・・・・のことを考えてる・・・。
今日のカカシ、おかしいよ。
いつものカカシじゃないよ。
私の知ってるカカシじゃないよ。
そりゃ、カカシの全てを知ってるってわけじゃないけど。
それでも、いつもと違うのは分かるよ。
そんなにの影響って大きいんだね。
カカシは空が白み始めた頃、帰った。
残された私は・・・・。
カカシの温もりの残ったベッドから離れられなかった。
数週間がたった。
幾つかの任務をこなし、合間にはカカシと抱き合う。
カカシもいつものカカシに戻っていた。
私の前だけかもしれないけど・・・。
カカシが任務で私は一人でテレビを見てた夜。
電話が鳴る。
「もしもし?」
「あ、?」
「?」
「うん。ごめんね。今忙しい?」
「ううん。一人でテレビ見てた。」
「そっか・・・。」
「どーしたの?」
「にお願いがあって・・・・。」
「お願い?」
「うん・・・・・。」
「めずらしいじゃん。いいよ、何?」
「あのね・・・・カカシに・・・・会わせて欲しいの。」
時が・・・・止まる。
「ずっと・・・・連絡取りたかったんだけど、連絡とれなくて・・・。
こんなこと、自分でなんとかしなくちゃいけないんだろうけど・・・。」
「・・・・・・・。」
「?」
「・・・うん。聞いてみるよ。」
「本当?」
「ただ、お互い任務とかあるからいつになるか分からないけど・・・。」
「うん、それはに任せる。」
「分かった。」
「ありがと。それだけなんだけど・・・ね。」
「はいはい。」
「じゃ、おやすみ。」
「おやすみぃ。」
受話器を置く。
「明日は1日雨でしょう。」
テレビの音が遠くに聞こえる。

カカシ長編「梅雨」第4話でぇす。
内容がノロノロしててすいません・・・。
BGMは遠来未来様よりお借りしました。